- 暗い中でフラッシュを使わずに撮影するため、ときに数秒にわたる低速シャッターとなり、手持ちでは写真がぶれてしまう。
- ISO感度を高く設定すると、ノイズが多くザラザラした写真になってしまう。
三脚を使うと、それらのデメリットを回避できる。
三脚を利用し、高画質で撮影。
尚かつ、レリーズを使い、リモートでシャッター・ボタンを押せば、シャッター・-ボタンを押した時に生じる手ブレを回避できる。
三脚を使う時のポイント
手ブレ補正機能をオフにする。
ブレを防ぐ便利な機能も、三脚に固定された状態では誤作動を起こす危険があり、返ってブレが増幅してしまう。
手ブレ補正は、シャッター速度が遅くなると、補正しようとし、三脚設置でスロー・シャッターで撮影しようとするときも補正しようとするため、誤作動し、かえってブレを引き起こす可能性がある。
デメリット
シャッターボタンを押した時の衝撃でわずかな振動が生じ、ブレが発生することがある。
対策
リモコンやレリーズを用意しましょう。
セルフタイマーを使うというてもある。
2秒に設定しておくといいでしょう。
ぶれた写真の例
ISO感度
ブレを起こさず、ISO感度を設定する場合、明りの量が関係してくる。
例えば、ISO200は、ISO100の半分の量の光で同じ明るさに写すことができる。
感度を上げる(ISOの値を大きくする。)と、より明るく、動く被写体も綺麗に写せるが、ざらざら感が強くなり、写真が汚くなってしまう。
綺麗に撮るなら低感度を選ぶ
三脚を使い、感度を低く設定し、長時間露光(1秒以上の時間シャッターを開いたまま露光させること。)でノイズの少ない美しい写真を撮る。
オートは使わない
AUTOに設定していると、カメラが自動的に感度を高く設定してしまい、結果的に、ざらついた写真となってしまう。
動いているものなら、高感度で写そう
噴水や動く人など夜に動いているものを写す場合
積極的にISO感度を上げブレを防ぐ。
通常の一眼レフなら、ISO感度3200くらいまで上げても十分きれいだという。
人物撮影など手持ちで撮る場合
多少のざらつきは覚悟して高感度に設定すれば、街灯の明かりでも撮影できるようになる。
写真がぶれた場合
写真のブレには、大きく分けて、写そうとしている被写体が動き生じる被写体ブレとシャッターを押した時に生じる手ブレがあります。
夜景撮影の場合、手ブレで生じるブレを防ぐよりも、被写体ブレを防ごうとする方が、より長いシャッタースピードを要求する。
ブレについては
[写真撮影テクニック]ISO感度を上手に使おう!! | KI-Tour Guide at Japan.
人物の場合、顔以外のブレは、表現として捉えることができる。
絞り(イルミネーションを幻想的に!!)
光を大きくぼかして幻想的な写真に!!
絞りを明けると光源がぼやけて大きくなる
ファンタジックなイルミネーション写真は、絞りをコントロールすることによって生まれる。
ズームの望遠側を利用し(ズームして)、絞りを開放(F値を最も小さく)にする。
この時、ピントを合わせる場所と光源が離れていると、うまくぼけて大きな玉になる。
光源にピントが合ってしまうと、ボケを上手く作れない。
玉ボケの大きさは、光源までの距離と絞りを変化させることによって変わってくる。
手前のイルミネーションを大きくぼかす
- イルミネーションの後ろにある建物にピントを合わせる
- 絞りを開けて望遠レンズで撮影
絞りによってボケの大きさが異なる。
ピントをイルミネーションそのものに合わせると、絞りを開けても幻想的な玉ボケを作れない。
ぼかしたい被写体と別のものにピントを合わせ、絞り値を小さくすれば、するほど、よりボケる。
ホワイトバランス
クールな印象にしよう。
オススメは、青みが強調されてクールなイメージに撮れる「白熱電球」。
特徴
都会的な印象になる。
「太陽光」や「日陰」にすると、赤みが強調されて、ややオレンジがかって見える。
「日陰」にすると、オートや「太陽光」よりも赤みが増す。
街灯など、冬の街の風景の暖かみを強調できる。
RAWで撮影しておけば、現像時にホワイトバランスを自由に変更できる。
ケース・バイ・ケースで使い分けよう!
フィルター効果
夜景に相性がいいのが、クロスフィルターとソフトフィルター。
クロスフィルター
光を十字に光らせる効果がある。
4方向だけでなく、6方向や8方向へ光を出すバリエーションもある。
ソフトフィルター
光全体をにじませ、霧に包まれたようなやわらかい上品な印象になる。
内蔵フィルターを利用する
最近のカメラでは、フィルターと同様の効果が得られる内蔵フィルターを装備しているものもある。
画面内に強い点光源があると、光源を中心に「光芒」と呼ばれる光の線が放射状に現れることがある。
羽の枚数によって光芒の光の線が異なる
この現象は、カメラの絞り羽が偶数枚だと、絞り羽根の数と同じだけ、奇数枚では枚数の倍の数の光の線が出る。
スナップ、ポートレートなどの手持ち撮影なら大口径レンズ
手持ちによる撮影でも、1/15~1/8秒のシャッター速度であれば、夜の街でも撮影することが可能です。
ただし、車や鉄道、人物など、被写体が動いている場合は別。
そんな時、大口径レンズがあれば快適。
大口径+高感度なら高速シャッターが切れる。
大口径レンズとは
F値の最小数字が小さいレンズを指す。
具体的には、F2.8~1.4くらいのレンズが一般的。
絞りを大きく開けることができるため(F値を小さくできるので)、シャッター速度をより速くできる。
街灯に照らされた場所であれば、手持ちでも昼間の撮影のように撮ることができる。
大口径レンズの代表例
50mmの単焦点。
明るいだけでなく、一般にズームレンズよりも高画質。