NDフィルターとは?

NDフィルターとは、色の成分に影響を与えることなく、カメラの撮像素子に入る光の量を調節できるフィルター。

減光する度合い(カメラに入る光の量を少なくする割合)によって、数種類、用意されている。

減光量が増えるほど、ND400などと数字の値が大きくなり、フィルターの表面が暗くなる。

NDフィルターの使い方

レンズの前に取り付け、主に、明るい局面で、シャッター速度を遅くしたり、絞りを開放にしボケを得るために使う。

NDフィルターを使うシーン

滝などの撮影などで、スローシャッターを行いたい場合 

スローシャッターを得ようと思えば、感度を低く設定し、絞りを絞る(絞り値を高くする)のが基本。

が、デジタル一眼レフカメラでは、最低感度が高く、明るい日差しの日中に行う場合、絞りを最小値にしても、スローシャッターにならない事が、ままある。

こういう場合に、NDフィルターの出番だ。

非常に明るい屋外で、ボケの効果を得たい場合

明るい天候の中で、効果的なボケを得ようとしても、シャッター速度値の最大値の制限により、絞り開放が使えないことがある。

ボケを大きくしようとすると、ご存じの通り、絞りを開放(絞り値を小さく)にしなければならない。

ボケは一眼の特権であり、ボケ味によって写真の印象が大きく変わる。

しかし、好天気の晴天では、思い描くボケ味が出ないことがある。
そこで、NDフィルターによって、カメラに侵入する光の量を少なくしてやる。

明るい屋外で低速シャッターを利用したい場合

例えば、非常に明るい場所で、低速シャッターで、動く被写体、車、列車などを流し撮りにしたい場合、NDフィルターを使うと、よりスローシャッターが得られ、動感豊な写真を撮影できる。

NDフィルターでできること

シャッター速度が遅くできる。

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この写真は、僕が滝撮影の練習のため、様々なシャッタースピードで、近隣の用水路を撮影したものである。

全ての写真は、NDフィルターを使用していません。

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こちらの写真は、同じく近隣を雨の日に撮影したものである。

上の写真と下の雨の日に撮影した写真を見比べて欲しい。

雨の日は太陽が照っておらず、光量は低い。
なので、滝の流れが、少し絹糸のようになっている。

に比べて、上の写真は、徐々にシャッタースピードを遅くしていき、一番遅くなるまで撮影してみた。 

上の写真の右側、見ている環境によっては、下側の写真が、最もシャッタースピードを遅くしたものである。

シャッタースピードを遅くすると、水の流れの筋がなくなっていくのがお分かりでしょう。
が、最大にシャッタースピードを遅くした右もしくは下側の写真では、もし、例え、これが用水路ではなく、渓谷の綺麗な滝であったとしても、とても作品レベルには届かない。

そこで、NDフィルターの出番というわけだ。

巧い人は、低速シャッターをコントロールし、絹どころではなく、綿菓子のような、ほんわかな具合で渓谷を撮影されたりする。

楽天市場のNDフィルター売り場

滝撮影のポイント

水の流れを上手くコントロールし、中途半端なシャッター速度ではなく、低速か、水しぶきの一瞬を捉える高速シャッターを用いる。

また、滝全体だけではなく、非常に接近し、一部を切り取ってみる。

紅葉が写る水面をマクロなどで撮影したりしても、とても色鮮やかな写真が出来上がる。 

シャッタースピードをコントロールするので、一見、シャッタースピード優先で撮影するように思えるが、そして、そのようにアドバイスを与えるプロのカメラマンもいるが、多くのテクニック本では、絞り優先モードでシャッタースピードを調節することを推奨している。

シャッタースピードを遅くしたければ、絞り値を大きく、速くしたければ、小さくというように。

2枚のNDフィルターで、減光効果を大きくしてやる。

1枚のNDフィルターでも、目的としたシャッタースピード、ボケ味が得られない場合、1〜2段分の減光効果のあるNDフィルターを、装着済みのNDフィルターの上に重ねて装着してやる。

可変式NDフィルター

減光効果を調節できる可変式NDフィルターというものが存在する。

では、実際、どれくらいの減光効果のNDフィルターを選べばよいのか

これは、被写体がどれくらい明るいかなどの条件にもよりますが、カメラのキタムラでは風景写真には、ND500かND1000が必要と謳っています。

風景写真におすすめND500フィルター| カメラのキタムラネットショップ

が、こちらのブログでは、500や1000は、初めての人には取っつきにくいのではないかとしています。

NDフィルターが欲しい。NDフィルターの選び方とおすすめNDフィルター。 | 一眼レフカメラ・写真初心者のカメラブログ

国際フィルターフォトコンテストの写真を飾ってらっしゃる、こちらのサイトでも、ND400の紹介もしてますが、ファインダーが真っ黒になり、手順を見ると大変そうで、かつ、400まで行かずとも、それなりの写真は、きちんと撮れそうです。

第5回 NDフィルター(1) 水の流れを白糸のように撮影する 【レンズフィルター 初級講座】 – スタジオグラフィックス 第6回 NDフィルター(2) NDフィルターの使い方 【レンズフィルター 初級講座】 – スタジオグラフィックス

ハーフNDフィルター

ハーフNDフィルターとは?

フィルターの半分だけに減光効果があるNDフィルター。

被写体の明るくなっている部分の光量を減らし、画面全体の明るさのバランスを調節する。

ハーフNDフィルターとは、フィルター半分は、減光効果を持ち、あと半分は、そうでないフィルターです。

どういう時に使うのか?

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例えば、被写体の上半分と下半分など、明暗差が激しく、明るい部分に、露出を合わすと、暗い部分が、黒つぶれしたり、暗い部分に露出を合わすと、明るい部分が白飛びしたりする場合に、明るい部分と暗い部分の境目にハーフNDフィルターの境目を合わせ、明るい部分に、ND効果を与えてやることにより、適正な露出を得る。

写真の場合、手前に幾つかの花があるのだが、暗くて見えない。

こういう場合、山の境界とハーフNDフィルターの境界を合わし、太陽のある上側を暗くしてやれば、手前にも適性な露出が得られるのではなかろうか。

利用が想定されるシーンとは?

明暗差が激しい日中の光が差し込む森や渓谷の中の被写体というのもあるが、一般に遭遇するのは、朝や夕暮れ時である。

朝日や夕陽を入れて撮影しようとすると、どうしても手前が暗く、太陽のある空側が、非常に明るくなる。

その場合、手前で露出を合わすと、空が露出オーバーで白飛びしてしまう。
逆に空に露出を合わした場合、前景がアンダーとなり、黒つぶれしてしまう。 

渓谷や森でハーフNDフィルターが必要とされるケース

画面の中に白い岩(明るい部分)と黒い岩(暗い部分)が、混在しているような場合。

ハーフNDフィルターの使い方

多分割測光よりも、スポット測光にした方が、NDの効果がよく出る。

撮影時は、ハーフNDフィルターの境目が目立たないようにするため、ハーフNDフィルターは、小刻みに動かす。

どんなNDフィルターが、おすすめ?

丸形のレンズに取り付けるものと、四角形の、自分の手でレンズの前にかざすハーフNDフィルターがあるが、明暗の境界線を自由に合わせられる角形のハーフNDフィルターが、オススメ。

丸形の場合だと、レンズに装着し、ND部分と透明部分の境目が真ん中に来てしまい、意図した場所のみの光量を落とすことができない。

また、ハーフNDフィルターには、ND部分と透明部分の境目がハッキリしているものとグラデーションになっているものがある。

境目がハッキリしているタイプは、撮影時に少し揺らして境目を目立たなくするとよい。

フィルターを購入する際のお得な裏技

交換レンズを複数、持っている場合、それぞれのレンズ径は異なります。

通常に購入すると、それぞれ の交換レンズに合わして、それぞれフィルターを購入しなければなりません。

そこで、ステップアップリングの出番です。
このリングは、内径と外径が異なり、内径をレンズに取り付け、外径にフィルターを取り付けるようになっています。

そして、NDフィルターに限らず、PLフィルターなどでもフィルターを購入する際は、最もレンズ径の大きい交換レンズに合わせて、購入します。

そして、最も大きいレンズ径のレンズには、そのまま利用し、それより、レンズ径の小さい他のレンズは、ステップアップレンズを使うのです。

これにより、購入したフィルターで、全て使い回しができます。
ステップアップリング自体は、非常に安いです。

ステップアップリング|楽天市場

自分はどれを買おうと探していたら、丁度いいのが見つかりました。

NDフィルターとハーフNDフィルターも付いて、お買い得。

購入は、自己責任でお願い致します。

【参照】